【第39号】同調圧力からの解放
卯(うさぎ)はその跳び姿から『飛躍』『向上』を象徴し、『卯は跳ねる』と言われます。
2023年1月号で指摘しましたように、3年に渡り『2類相当』に分類され、人と物の移動を制限し続けた新型コロナウィルス感染症の類型が、いよいよ、2023年5月8日に季節性インフルエンザと同じ『5類』へ移行する方針が発表されました。あらゆる面で日常を取り戻す歩みが始まりそうです。
弊社では運営する駐車場を以下の4つのカテゴリーに分類しています。
①住宅街駐車場
②ビジネス街駐車場
③商業施設街駐車場
④繁華街駐車場
この度のコロナ禍ではカテゴリー毎に影響の度合いに大きな開きが見られました。①②での影響は軽微に留まり、昨年の段階でコロナ前を上回る業績を上げています。
一方③④では売上が半減するような大きな影響を受け、現在もその影響は残っています。2022年の対2019年(コロナ前)売上データでは ③で平均86% ④で85%となっています。3年の経験でウィズコロナにも慣れ、かなり回復したものの利益につながる一番肝心なところが戻り切ってはいません。生活に必要と思われる行動は戻ったものの(①②)いわゆるハレの行動にはまだブレーキがかかっている。(③④)このように言えるのではないでしょうか。『景気の気』は『気分の気』行動は『気』に影響されます。アンカー(錨)として深いところから影響を与え続け、ブレーキを踏みながらアクセルを踏む状態が続きました。いよいよ、アンカーが無くなるのか、残るにしても軽いものになり行動の自由度はかなり広がりそうです。
行政、大企業ではこの年末年始でも忘年会・新年会は開催せず、複数での飲食も制限。この『同調圧力』から解き放たれると期待を抱きます。すでにその兆候が見られます。2023年1月の近畿の百貨店売上がコロナ前を上回ったのです。3年間控えられていた需要が一気に表面化する可能性があります。卯は跳ねますが、駐車場経営においても、卯にあやかり、しっかりと潮目の変化を捉え、適応していきましょう。
2023年3月吉日
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