【第38号】2023年 年頭ご挨拶
みなさま、明けましておめでとうございます。2023年癸卯の年が始まりました。みなさまにとりましてこの一年が素晴らしい年になりますよう祈念申し上げます。
今年を見通す上でやはり需要なポイントは、現在2類相当に分類される新型コロナの感染症法上の扱いが何時のタイミングで5類に引き下げられるのかということと思います。既に議論は昨年末から始まっているようです。ワクチンの浸透、治療薬の
処方に歩調を合わせ、今後さらに本格化していく見通しです。ヨーロッパではあたりまえの日常が取り戻され、何の制約もないワールドカップの会場を見ていると、人とモノの動きに制約をかけられた3年間からの一日も早い解放が望まれます。
社会経済活動が『完全な正常化』に戻りますと、3年間控えられていた需要が一気に表面化し、消費の本格的な回復が見込まれます。また、3割程度進んだ円安も手伝って、インバウンドの復活にも期待がかかり、経済に大きなインパクトをもたらし
そうです。内需の回復主導により緩やかな経済成長が期待できます。大変な状況にあったBtoB業態の復活は『景気の気』に明るさをもたらしてくれます。
一方、最大の懸念材料は物価の上昇です。あらゆる面に及ぶコスト高は企業の限界を超えつつあり、昨年秋から始まった価格転嫁は商品の値上げだけでなく様々なサービスにも及び、更にこれからが本番となりそうです。春に予定される日銀総裁
の交代は、金利上昇局面のきっかけになるかもしれません。ゼロゼロ融資の返済も始まり、秋にはインボイス制度が始まります。外部環境はますます厳しさを増していきます。今年も『激動の…』『厳しい…』と冠がつきそうですが、かつて
『安易な』『変化のない』年は無かったように思います。
人事を尽くしても未来は予測不能で、局面の判断力が問われます。『眼横鼻直』に受け入れ最善を模索して行きたいと思います。
本年も宜しくお願い致します。
2023年1月吉日
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