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ES PLANNERS STATION

【第23号】合成の誤謬

 『合成の誤謬』何度か耳にした言葉ですが、改めて触れておきます。代表的な解釈を示すと以下のようなものになります。
 『ミクロの視点では合理的な行動であったとしても、それが合成されたマクロ(集計量)の世界では必ずしも好ましくない結果が生じてしまうこと。』
 1月以降、様々なコロナウイルス対策が始まりました。とうとう、2月26日安倍首相は大規模なスポーツやイベントについて、今後2週間程度中止か延期、または規模の縮小を要請しました。2月27日には、全国すべての小学校、中学校、高等学校、特別支援学校について3月2日から春休みまで、臨時休業を要請しています。更に3月9日約10日間の延長を要請しました。(令和2年3月10日現在) 
 ミクロの視点から見た個別の拡大防止対策は、マクロ経済に様々な影響を及ぼしています。選抜高校野球は史上初めて中止、プロ野球、Jリーグは開催延期、新幹線は搭乗率が50%を割り込み、間引き運転を始めました。ホテル、旅行会社、飲食店、クリーニング店、学習塾、ルミナス神戸等々多くの会社が倒産しています。10-12月期の経済状況は、GDP年率換算7.1%に減少、1-3月期は更なる 落ち込みが確実で、深刻な経済不況に陥る事態となりました。
 ESPでは、2月に予定した駐車場経営者(年齢層が高くなる傾向があります)を対象とした『神戸駅前大学』を4月開催に持ち越しました。一方、駐車場業界で働く現役世代を対象とした『駐車場情報交流会』は予定通り開催。3月は会社説明会、契約 
更新会を延期しています。大阪エリアの時間貸し駐車場の売上は、対前年で30%程度ダウン、神戸エリアでも20%近く落ち込んでいます。
 コロナウイルスによる影響は、感染、重篤な症状、最悪な場合では死に至ることがあります。経済活動の衰退も、その影響はリストラ、返済不能、最悪な場合は倒産ということになります。今のところ、コロナウイルス拡散防止一辺倒に思われますが、悪化の一途をたどる経済面の現象は閉塞感をうみ、『不況』につながると事業継続が最大課題となります。過去にもこのようなケースはありましたが、

コロナウイルス対策 ⇔ 事業継続

この難しい綱引き、政治家の問題だけでなく各社、各家庭、各人それぞれがその立場で意思決定を求められます。
 永遠に続く問題ではありません。武漢の自動車工場は1ヶ月半ぶりに生産を再開しました。やがてワクチンも開発され、騒動は沈静化していくでしょう。その日に向け、足元をしっかり踏みしめ進んで行きましょう。

2020年4月吉日


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