2019.6.1

【第18号】災害支援型駐車場

　こんな言葉を聞かれたことはあるでしょうか︖
　弊社では、常に駐車場から何か地域貢献できないものかと考え続け､先ずは駐車場の集客力に注目しました。たくさんの人に利用して頂き､その集客力が、周辺店舗の賑わいにつながればと、提携を進めたり、パーキングモール（駐車場前商店街構想）などの試みをして参りました。　　
　一方、地震や津波などの大災害時に、駐車場が施設としての機能を発揮し、大いに貢献できた事例を体験しました。東日本大震災の際、押し寄せる津波を、駐車場の最上階やビルの屋上から見下ろす人々の姿がテレビを通し流れてきました。災害などで避難の必要がある場合､避難場所までの避難（水平避難）が原則です。しかし、災害が発生し身が危険にさらされる状況で避難する時間的な余裕がないような場合には、自宅や近隣ビル、駐車場の屋上などに避難する『垂直避難』が有効な場合があります。駐車場は避難場所として大きな役割を果たせることが実証されました｡
　
　平面駐車場にも、災害復興に大きく役に立てる可能性があります。そもそも平面駐車場は、街中にぽっかり空いた空間です。建物倒壊、火災から逃れられ、人が集まりやすい特性があります。
　この度、明石市で5月1日にオープンしました、収容台数68台の『パークマン西明石北町』は、オーナー様のご理解を頂き、災害時に復興の力になれるような駐車場にしようと、以下の機能を持たせました。

①防災用備品備蓄ボックス　　　　　　　
『水』『トイレ』『ユニテント』をストックし、災害時には解放
②バッテリー搭載型　災害対応自販機
停電時でも電源を確保、災害発生時　在庫飲料を無償提供
③大型緊急車両搬入用U字溝型ベンチ
駐車場と前面道路との間にフェンスではなく、緊急車両が出入りできるよう移動可能U字溝設置
④ドローンの発着場所として

　弊社では、今回の『パークマン西明石北町』をはじめとして、今後『携帯への充電設備』『かまどベンチ』『担架ベンチ』など様々な災害支援機能を持った駐車場を広げて参ります。

2019年6月吉日